新年のご挨拶&近作の紹介

あけましておめでとうございます。


平成も24年になり、だんだん乖離感というか、フィクション感が出てきましたね。陛下の寿命が、、、とかそんな野暮な事ではなく、SF内の時代設定とか大規模公共事業の建設予定とかで提示される近未来という事です。(私が敬愛するユニットm-floの楽曲にも「Mirrorball Satellite 2012」という曲がありますが、あれは完全に10年先というSF的創造力の元での年号設定ですよね。)漠然とイメージは湧くけど、実際にその年になると乖離感を覚えるという。かのヒット曲の歌詞を引用するなら「あのころの未来に/ぼくらは立っているのかなぁ」©スガシカオ。と。


今年はもうちょっとアウトプットも増やしていければと思います。去年ちょくちょく行っていたDJ活動も増やしたいですね。


まあ、年初からこんな調子で恐縮なんですが笑、最近音源2つとジェネレーターと言えば良いんでしょうか、ランダムにパターンを発生させるものを作りました。



音源その1ですが、これはかつて在籍していたサークルのコンピに収録された楽曲のセルフリミックスとなっております。(というか、セルフリミックスとアレンジ違いってなんか違いがあるんでしょうか。疑問は尽きないわけですが)


元の楽曲がIDMエレクトロニカ的なサウンドだったので、もっと祝祭性を強調したアッパーなハウスチューンになるように意識しました。原曲と同じく、MAX/MSPベースのスタンドアロンなアプリ、cyan/nでカットアップしたデデマウスのサンプルのボーカルを長回しで使ってます。この声ネタはedit音楽やakufenのようなクリックハウスに於ける「歌えない歌」の引き延ばし、ワンループをcyan/nでバラしたことによるモーダルフレーズ、かつ12音階を外したソロの展開なんかを意識してます。(ちなみにまだ仮ミックスの段階なので、これを読んでくださってるレーベルの方、オファーお待ちしております〜)


http://soundcloud.com/nana_n/comedancewithme-demo
(どうもいろいろ試行錯誤したんですが、embed出来なさそうなんで直リンクでご容赦を)



もう1曲はInto Infinityから派生した参加型企画のCloud#1に参加した楽曲です。(Into Infinityはクリエイティブ・コモンズと米国のネットラジオdublabによるプロジェクトで、詳しくはこちら)ただのリミックスコンテストと異なる点は、イベントと連動しているということです。イベントでは期日までにアップロードした音源が必ずDJにスピンされるユニークなものになっております。また、イベントではリミックス元の音源制作者のライブがあったり、リミキサー同士の交流が図られたりする点も興味深いですね。まさしくミュージッキング(©クリストファー・スモール!)ですな。


元ネタがアブストラクトな楽曲であったこともあり、作曲プロセスはkomm_tanz_mit_mirとほとんど同じです。左右の音の飛びをお楽しみ下さい。


http://soundcloud.com/nana_n/ah-nanan-remix



最後は流行りの、というか定着した感のある診断メーカーを利用した「test_pattern(unofficial)」です。アーティストの池田亮司さんのこのツイートにインスパイアされ、同様のツイートをジェネレート出来るようにしました。ハッシュタグなんぞも作ってみたりして、「#test_pattern」で検索して頂くとリアルタイムの結果がわかります。とはいえ、池田さんの音楽やインスタレーションはこのジェネレータでは伝えきれないくらい素晴らしいものなので、是非とも一度体験される事をオススメします。


ちなみに、開始1か月までに利用された方々のツイートまとめはこちらで。


偉大な先人たちには及びませんが、クリエイターの端くれとして今年も色々作って参りますので、どうぞひとつよろしくお願いいたします。